読んでみた!「あなたは絶対!運がいい2 夢の実現力 確信すれば思いはかなう」

読んでみた
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読んでみた!

「あなたは絶対!運がいい2
  夢の実現力
   確信すれば思いはかなう」
 著者 : 浅見帆帆子
 廣済堂出版

同著者の「あなたは絶対!運がいい」の続編、とのことなのですが、そちらは読んだことがなく、突然「2」の方を読んでしまいました。
違和感はなかったのですが、どこかでまた前著の方も読んでみたいと思います。

この本は、最近(というかちょっと前?)にはやりの、いわゆる「引き寄せの法則」に関する本と同じことを説いています。
思い続けたことは必ず現実になる(良いことも悪いことも)、ということを、本書では「引き力」という言葉を使って説明しています。
そして、ものにはすべて「波動」というものがあり、同じ波動を持つもの同士は引き合い、違うもの同士は反発する。
だから、自分の意識を常にポジティブな波動を出すように心がけていれば、いいものを引き寄せる、ということがベースになっています。

◆第1章 本当に夢を実現させるには? イメージしているのになかなか実現しない人へ

この章のなかで、本著が特に特徴的だと思ったのは、夢の実現に明確なビジョンや期限を設ける、ということを必ずしも欠かせない、とはしていないことです。
多くの本は、こういったものが必須であって、中にはチェックシートをつけてあったり、数年後や数か月後の予定表だったり、いわゆる未来日記を作成することを求めていたりしますが、そういったことができない人も大丈夫、としてくれています。
「目標設定型」と「なんとなく結果型」の人がいて、それぞれのやり方でやればいい、としています。
前者の人は、自分の夢をいつも同じ文章で表現できるように決めておいたほうが夢を考えるのがスムーズ。後者の人は、言葉に表せない全体のイメージでつかんでいることが多いので、言葉でひとつに決めなくてもいい、といった感じです。

どんな大きな夢であっても遠慮せず、まわりの意見などはいっさい無視して本当に心から望んでいる状況を思い浮かべること。
また、それが本当に自分が望んでいることかどうかを知るヒントは、そうなったと思うだけで無条件にワクワクしてニヤニヤしてしまうかどうかである、と述べています。
さらに、それらを、「そうなるといいなあ」ではなく「こうなりました!」という完了形で思い描くことが大事、としています。
確かに、「そうなるといいなあ」では、「でもそうならなかったら、」とか「でも、なかなかそうはならないよな」といった感情が入り込む余地があるからなのでしょう。
そしてさらに、夢が実現した次のことを先に実行する、ということも提案しています。これも、「でも」が入り込まないためのコツなのかもしれませんが、多くのほかの本でも、理屈は通らないけど奇跡をおこす行動として、この「先に実行する」は紹介されています。

それとおもしろいのが、夢を設定したあとに、その夢に執着しない、ということを説いている点です。
一見、矛盾することのように思えますが、僕にもよく、夢を強く考えているうちに、そうならなかったときのことを考え始めて憂鬱になる、というということが確かにあります。
本書を体得した人などからすればそんなことを考えてる時点でもうダメなのですが、誰にでもよくあるケースとして取り上げてくれています。
「夢」を「執着」からはきちんと分けて、「ほどほどの強さで適当に気楽に考える」「時間がくれば自然と実現するだろう」ぐらいの余裕をもって思うことがコツ、と書いてくれています。
本書を手にする人が、(僕も含めてですが)残念ながら不幸体質がしみついている可能性が高いことも洞察しての言及なのだろうと思います。

また、同じく不幸体質の人へのアドバイスなのだと思いますが、「今の生活に不満がある、足りないものがある、だからこうなりたい」はダメで、目の前にあるものを大事にしながらそれを純粋に喜び、感謝しながら次の面白い展開を引き寄せる、ということを推奨しています。
その思考パターン、行動パターンを、「童話のわらしべ長者のように」、というキーワードで表現してくれていたので、印象にのこっています。
そしてそれは、後述の「今」を楽しめない人は、夢が実現しても楽しくなれない、というのにもつながっているのかもしれません。結局、どう感じるか、が一番重要、ということなのですね。

◆第2章 望まないことを実現させないためには? いけないとわかっていてもネガティブになってしまう人へ

これです。結局、こういう本が売れ続けるのは、巷にあふれているポジティブシンキングの本や、引き寄せの本をどれだけ読んでも、結局、自分自身に「ネガティブ」がしみついているので、なにも変わらない、ということです。
心配なことはわざわざ頑張らなくても勝手に思い続けてしまうので、結局、自ら悪いことを思い続け、悪いことが実現しやすい、となる、というわけです。

ここで、役に立つ、大事なポイントを、次のように述べてくれています。
心配なことに対して、それ自体がうまくいくイメージを持とうとしてもムダ。そのものではなく、もっと全体的な自分の望みの方に、自分の思考をシフトしたほうがいい、と。
それから「過去の失敗は、現在のあなたには関係ない」と。「あの時もうまくいかなかった」と考えたり、「またこうなることだけは避けたい」とかに意識を集中するのはやめて、今ここで過去の自分をリセットすることが大事。
そうすることでゼロのポイントに立つことができ、そこからなにを意識して引き寄せるかは100パーセント自分の自由にできる、と言っています。
さらに、心配事にこころが占領されそうなときには、「いまのあなたの気持ちが楽になる方向へ考えをシフトしていけばいい」と。これは書き方を変えると、さっさと逃げなさい、ということを言っています。
僕も最近それは重要だと思っていて、「逃げる」ということの罪悪感はもちろんあるものの、正面から向き合ってもダメなものは早く逃げないとロクなことがない、と肌で感じています。
本書では、その心配事(=逃げた対象)と関係のない他のところで「プラスのパワー」をためる、ことを推奨しています。

この章の最後でまとめているのは、「それがなくなったほうが気が楽になるのであれば、忘れてしまうこと」「考えてうれしいことは毎日考え続けること」というシンプルな法則だけ、としています。
いかにも不幸体質の人の特性を知り尽くしたうえで、アドバイスしてくれているな、と感じてしまいます。

◆第3章 本当のプラス思考をすると、すべての夢の実現につながる 夢につながるチャンスは日々やってくる

大きな不幸な出来事にさえもプラス思考を持ち込むことができるようになるには、日頃の小さなことで「プラス思考」の癖をつけることが重要、と述べています。
僕たちは日頃から憂鬱になったり、ムッとしたりすることに繰り返しさらされていますが、小さなことにいちいち反応して、自分の平穏な心を乱す必要はない、と。
言うはわかるが、それが難しいんじゃないか!という話です。ここで作者は、「小さなことにムッとしそうになったら、考えてみればそれで自分が死ぬわけではない」と思ってみよう、命に関わるようなこと、本当に自分の人生がまっさかさまになるようなことだけに反応すればいい、と書いています。
ここを読んだときに、ふと、学生時代のことで思い出したことがあります。
たまたま何かで、「死なへん!」という言葉を聞いた(シチュエーションが何だったかは忘れた)のが、なんか自分の中でその言葉が流行ってて、友達とのある会話での「これどうする?うまくいくかな?まずいことになるかな?」みたいなやりとりの中で、僕が「ええんちゃうん?死なへん、死なへん!」と言ったことがあります。
その言葉をきいた友達が、「なんてポジティブなんや!」といい意味で感心してくれたことがあります。
僕自身は、ただの受け売りの口癖で言っただけなのですが、友達にはそれがとても新鮮なポジティブな言葉に聞こえたみたいです。
僕自身は自分がポジティブな人間だと感じたことはまったくなく(今よりもっとネガティブだった)、むしろ、友達が示したその反応に新鮮な驚きを感じたものです。
この本のこのくだりを読んだときに、ふとその出来事を思い出したのでした。

話は戻って、日々起こる出来事にポジティブを結びつけるようにすること、これができる状態を、「精神レベル」という言葉で表現しています。
自分のこころがウキウキすること、明るくなることは、すべて自分の精神レベルを上げるパワーにつながる。
自分の意識やこころの状態がいつも楽しくて幸せを感じているかウキウキしているかに注意していれば、精神レベルは自然にどんどん上がる、と。

この本を読んでから、この書評を書くまでに少し時間がかかってしまったのですが、その間にも私自身、「心がウキウキ」「明るく」というのをやっぱり忘れてしまっています。
いま書評を書きながら本をもう一度めくっているうちに、この、「ウキウキしているかに『注意』」というキーワードに気づき、もう一度意識し直しているところです。

◆第4章 夢を実現させる「直感」の使い方 直感で選ぶと、すべてがうまくいく

私たちは普段、特に社会生活の中では、直感ではなく、事実やデータに基づいて「正しい」判断をする習慣をつけることを求められ続けています。
本書で「直感」を重視しているのは、この、普段外部から求められた習慣には反するものですが、よくよく考えると「楽しい」「ウキウキする」そのものが感情のものなので、理屈抜きで「直感」というのはある意味当然のことです。
「こっちがいい」と心から楽しく思えるような状態になることを選ぶ。「なんだか違う」と感じたら、それだけの理由でやめる。ということが好ましいとはっきり示しています。
また、直感を効果的に使うには、直感「だけ」を理由にものごとを選ぶことができるか、にかかっている。と断言しています。
この「だけを」ができるか、というのは、実は行動パターンや思考パターンを幸せのほうにむけることができるかどうかの別れ道になっているような気がします(これも直感ですが)。

そしてさらに面白い切り口として、「流れ」と「直感」の順序を間違わないこと、をレクチャーしてくれています。
物事には何でも「流れ」があるが、「流れ」を気にして本音と違うことをすると、なんかぎくしゃくして、その先に続く「流れ」がやってこなくなる。
だから、まず直感に従い、感情が「快」になるほうを選び、そのあとを流れにまかせるのがよい、と。
そして日常生活で、すべてを直感のとおりに選ぶことができていると、タイミングのいいことがおこるようになる、つまり「流れ」がやってくる、としています。
逆に、最初に「直感」に逆らうとそもそも流れがこなくなる。「流れ」があるかないかを感じることは、本音に逆らった無理をしていないかどうか、を見直すチャンスである、とも述べています。

この「直感」に関しては、自分自身が起こす行動に対して、だけではく、自分と他人の人間関係の中でも適用が可能であり、「自分がよい感情を持つ人とだけ出会う」ことに意識を設定し、悪い感情を感じる人には深入りせず影響を受けないようにする、ということを勧めています。
人に影響されて疲弊してしまうことが多い近頃、このアドバイスはぜひ取り入れたいと感じています。

◆最後に

最終章の全体のまとめ、のなかでも、「夢を設定したらそれを忘れる」ということが書いてありました。
執着を取り除く、ということなのですが、多くの本とは逆の書きように、新鮮さを感じました。
冒頭の、「目標設定型」と「なんとなく結果型」の展開の中でも感じましたが、引き寄せの法則の本を数々読んできたが、わかってはいるけどうまくいかない、という部分への大きなヒントになるような気がします。
よい本に出会えたと感じています。

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