書かれた英語を読むのはそこそこできるけど、聞き取るのがどうにも苦手!
英語にそんな悩みをもっている人はとても多いと思います。
近年は、大学受験でも就職時の英語力測定(TOEICなど)でも、聞き取り力はとても重視されます。
そのため、若い世代は中年世代と比べると、比較的、学生時代からリスニングのトレーニングを積んでいるようです。
一方、40代以上の人は、単語力・熟語力と英文読解ばかりが重視される英語教育を受けてきた世代です。
このため、学生時代は英語でそこそこの点数を取ってきた割に、英会話となると全くダメ、という人も多いのがこの世代です。
ごあいさつが遅れました。こんにちは、みどるさなぎです!
かく言う僕も、例にもれず、その世代です。
英会話、とくにリスニングでは苦労してきました。
長年の苦労の中で、いま僕が見つけている、リスニング力を養うのに良いツール の紹介です。
今回は、英語のリスニング に特化するのですね。
はい。いつでもどこでもお手軽にリスニング訓練(しかも多くは無料) がこの記事のコンセプトです。
この記事を書いているのは?
長く英語学習してきたけど、まだ(特に会話が)苦手。いまも勉強中、という50代です。
- 学生時代は、それなりに英語は得意と自負。
- しかし大学卒業後、企業入社してすぐにTOEICを受検。515点しか取れず、へこむ。
- NOVA、Beritzといった有名どころの英会話学校(外国人講師)も経験。
- 通信教育のTOEIC点数アップ講座の力も借りて、社会人25年目で、ようやく780点まであがる。
- その後も、ネット英会話の無料体験などいろいろやるも、リスニング力の伸びなさに嫌気がさして、勉強から遠ざかる。
- 最近なんとか再びやる気が芽生えてきたので、この春から学習再開。DMM英会話で毎日トレーニング中(現在約3ヶ月)。
コンセプトは、いつでもどこでも楽しくリスニング。しかも無料!
世の中には、とても優れた英語教材がたくさんあります。
そしてそれらには、CDや音声ファイルをダウンロードするためのコードが付随しています。
これらを用いたリスニングの訓練は、もちろんとても有益です。
しかし、リスニング力の上達には、たくさんの英語を聞き続けることが重要です。
そのためには、英語音声付の教材を購入し続けるのは厳しいものがあります。
無料(※)でいつでもどこでも聞ける、という要素はとても重要です。
※ エンターテインメントに対して、いつもどおりに出費するケースも含みます。今回ご紹介するうち、冒頭の2件は、エンタメへの支出が伴いますが、後半は完全に無料です。
必須なのは英語字幕
たくさん聞くのが大事、といわれます。
たとえ集中が続かなくても、聞き流すだけでもいいから、という意見もあり、それもやってきました。
しかし、そこでわかったのは、ちゃんと集中して聞いてなかったら、やってないのと一緒、ということです。
耳慣れして気にならなくなったノイズと同じ、ということですね。
一方、一生懸命集中さえすれば聞き取れる、というのならいいのですが、それができるぐらいなら、もはや勉強の必要はありません。
頑張って聞いても聞き取れなかった英語を、文字で確かめる、ということが必要です。
答え合わせ、または、解答を参照、というやつですね。
そこで必要なのが、英語音声にあわせた英語字幕、です。
普通は、英語をなにか別の言語に訳して示すのが字幕の役割ですから、英語音声と英語字幕が両方ある素材を探すのはなかなか大変です。
この記事でそういった素材を紹介していきます。
ちなみに、英語で「字幕」は「Subtitle」といいます。日本語で使われる「サブタイトル」とは違う意味合いもあるんですね。
Amazon Prime Videoで学ぶ
アマゾンプライムビデオ(※)に加入している人は、無料でたくさんの映画が視聴可能です。
※ アマゾンプライムビデオ自体はもちろん会費が必要です。
その中にはもちろん、英語の作品も数多くあります。
見るときには、もちろん吹き替えを選んではいけません。
「字幕付」と書かれた、英語音声のものを選ぶ、ということですね。
ただ、Amazonにアップされているほとんどの英語の映画は、残念ながら日本語字幕しか対応していません。
しかし、中には、音声も字幕も、多言語対応している作品があります。
そういう作品を、アマゾンプライムビデオの中から、がんばって探しましょう。
下の写真は、PCでアマゾンプライムビデオの中から見つけた、「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」という作品の1シーンです。
これの画面部分をクリックすると、メニューが出てきます。
その中から、字幕と音声の設定メニューを開くボタンを押します。
そうすると、次のような選択肢がでてきます。
この写真のように、「字幕」の中から日本語以外がいろいろでてくれば、英語での字幕も選ぶことができます。
残念ながら、ここで選択肢が出てこないものが多いです。その場合は英語字幕付での学習はできません。
見つけられれば、英語字幕を選びます。
すると、英語字幕に切り替わります。
できるだけ字幕を見ずに英語を聞き取り、聞き取れないところは字幕で確認できます。
これを続けることで、字幕なしでも英語を聞き取れるリスニング力を身に着けていきましょう。
尚、この画面のうれしいところは、「10秒戻る」ボタンがついていることです。
聞き取れなかった英語を、字幕をみて確認したあと、少しだけ戻って再度聞き直すことができます。
聞き取れるまで繰り返すことで、リスニング力を磨くことができるというわけです。
好きな映画のDVDで学ぶ
学習のしかたとしては、アマゾンプライムビデオのケースと同じです。
DVDを買ったり借りてきたりして教材を入手するわけですが、やはり、英語字幕のあるものを探す必要があります。
ちなみに、必ずしも英語圏で作成された映画しかない、というわけではなく、日本の映画を英訳しているものも有用です。
日本のアニメは世界中で大人気なので、その海外版のDVDを入手できれば、最高の教材です。
有名なアニメ映画だと、日本語でもすでに何回も見たことがあったりするので、頭の中に日本語のセリフが入っていたりします。
そのシーンで何を言っているのかを覚えた状態で英語を聞くと、とても入ってきやすく、いい練習になります。
もちろん、DVDなので聞き取れなかったら、巻き戻しボタンで聞き直すことができます。
そこの使い勝手は、手持ちのDVDプレーヤー次第ですね。
(無料)Youtubeで学ぶ
ユーチューブの場合は長編映画をみっちり、というわけにはいきません。
あったとしたら、違法コピーである可能性が高いですね。
しかし、ショートプログラムでなかなか良いものがあります。
次に紹介するのは、僕がDMM英会話のレッスンの中で、フィリピン人の講師に紹介してもらった番組です。
関連記事:【キーワードは「スキマ時間」】DMM英会話は忙しい社会人に最高!
「Abroad in Japan」という番組です。
Youtubeの検索で「Abroad in Japan」を見つけると、こんな画面に行きつきます。
いくつかの作品が上げられているようです。
そのうちの一つを選んで再生してみます。
英語でしゃべっている画面に、同時に英語字幕が表示されています。
先ほどのAmazonのときと同じ要領で、英語学習に役立てましょう
できるだけ字幕を見ずに英語を聞き取り、聞き取れないところは字幕で確認、ですね。
尚、初期は、字幕は日本語ででてくると思います。
画面下部の設定ボタンを押し、でてきたメニューで「字幕」ボタンを押しましょう。
そして、音声を、「日本語」から「英語(自動生成)」に切り替えれば、先ほどの英語字幕の画面になります。
ちなみに、この「Abroad in Japan」は、話すスピードが物凄く速いのでついていくのが大変ですが、いろんなテーマを取り扱っているので面白いです。
(無料)放送局からのネット配信で学ぶ
◆NHK World
NHKが海外向けに配信している動画プログラムです。
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/
番組表に沿って常にLiveで配信しているものと、動画ファイルにオンデマンドでアクセスして見れるものとがあります。
「Live & Programs」というのが、いわゆるテレビ放送に相当するものです。
ここをクリックすると、録画番組やニュースがタイムスケジュールに応じて配信されているものをみることができます。
毎時0分からはニュースが配信されています。
録画番組もなかなか見ごたえがあるものが多い気がします。
動画が映し出されている画面にカーソルを持っていくと、下の写真のようなメニューが表示されます
このうち、黄色の〇で示したところを押すと、「キャプションOFF」と「English」を選べるメニューが出てきます。
ここで「English」を選ぶと、下の写真のように、音声を文字化したものが表示されます。
ただ、残念なのが、音声からかなり遅れてしか字幕が出てこないことです。
がんばって聞き取りをしていて、時々聞き取れなかった語句を文字で確認しようとしても、タイムラグがかなり邪魔になります。
基本的には字幕なしでも聞き取れて、うまく聞き取れなかったところだけ、後で字幕出てきたときに確かめる、というぐらいでないと厳しいですね
前の単語を確かめている間にも、音声はどんどん先に進んでいくので、相当なハイレベルの能力が求められますね
毎時0分からのニュースも、字幕付です。
最新の時事を、英語と字幕で試聴できることはうれしいですね。
◆CNN10
こちらはCNNからの配信です。
一日一本のペースで記事を上げるのが通常のようです。
この写真をとったときは、休止中のようで、「8/15にもどってきます!」って書いてありますね。
時事問題などに関する動画報道を見ながら、楽しく英語学習ができます。
このプログラムの良いところは、先ほどのAmazon Prime Videoと同様に、10秒戻るボタンがあることです。
カーソルを動画上にもってくると、下の写真のように、10秒戻るボダンがでるので、聞き取れなかったところをもう一度聞き直すことができます。
ちなみに、上の写真のように、もしも「字幕ないやん!?」という場合には、右下にある「cc」というボタンを押せば、字幕が出てきます。
(無料)ネットで海外の語学プログラムから学ぶ
ここまでは、動画付のコンテンツを紹介してきました。
しかし、リスニング力を高めたい、という目的であれば、必ずしも動画でなくても大丈夫です。
ここからは、テキストを追いながら英語を聞くことができるコンテンツを紹介します。
Voice of America
ボイスオブアメリカ(VOA)自体は、アメリカ合衆国が運営している、多言語でのニュース配信番組です。
戦時中に敵国へのプロパガンダを行なおうとしたのが発端らしいですね。
これ自体は普通にニュース番組なので、英語で聞こうとすると、字幕なしで理解ができるだけの英語スキルが求められます。
それは、今求めてる英語教材とは違いますね。
ボイスオブアメリカの中に、「Learning English」というコーナーがあります。
https://learningenglish.voanews.com/
英語習得用のプログラムなので、これを使って英語の学習ができます。
「Beginning Level」、「Intermediate Level」、「Advanced Level」に分かれており、自分の能力に応じて選びます。
それぞれのレベルにおいて、いくつかのカテゴリにわかれ、それぞれ複数の記事が掲載されています。
再生ボタンを押すと、読み上げの音声が流れます。
その下には、現行が英語で記載されていますが、できれば見ずに、音声だけで理解したいところ。
全部を聞き終わったあとで、文字を追いかけて、不明確だったところを見直す、というのがベストですね。
下の方には、「Word in This Story」として、単語の簡単な解説もありますよ。
6 Minute English
こちらは、BBCのプログラムです。
https://www.bbc.co.uk/learningenglish/oromo/features/6-minute-english
それぞれが6分ずつの教材になっています。
教材のつくりがとてもしっかりしていて、「Introduction」と「This week’s question」であらかじめ、聞き取りのポイントを確認してから聞き始めることができます。
また、「Vocabulary」として、やや難しい単語も、文字で解説してあります。
音声は二人の男女の会話形式で進められていきます。
「Transcript」として、「Vocabulary」に続いて文字に起こして記載されていますから、聞き取れなかったときはここをチェックです。
文字を追いながら音声を聞くやり方もありますが、できれば文字を見ずに音声で理解できるようにしたいですね。
記事は、1週間に1記事のペースで追加されているようです。
また、「6 Minute English」の他にも面白そうな教材があるので、こちらも要チェックです。
https://www.bbc.co.uk/learningenglish/oromo/
まとめ リスニング力UPの力強い味方がたくさん
英語の聞き取り練習にとても役に立つ方法をご紹介しました。
パソコンやスマホさえあれば、お金を全くかけずに生の英語の聞き取り練習だってできてしまいます。
しかも、字幕やテキストがついているので、ただ聞き流すだけではなく、きっちりと語句を押さえられます。
本当に便利な世の中になりました。20~30年前であれば、そんな機会は考えられなかったです。
高額な教材を買ったりや、英会話学校に通ったり、以外でもちゃんとリスニング訓練を充実させられます。
やる気さえあれば、いくらでも自分で英語の聞き取り力を上達させることができる、ということになります。
せっかくの環境なので、うまく活用して、英語力の向上につなげたいものです。
僕もがんばり中です。
一緒にがんばりましょうね。
では、またっ!
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