三重県伊勢市の月夜見宮のすぐ近くにある、「野杏」という中華料理屋さん。
そんなに大きなお店でもなく、僕は全く知らなかったのですが、知人が「ぜひ、おすすめ!」というので、行ってみました。
お店の紹介と、感想の記事です。
ごあいさつが遅れました。こんにちは、みどるさなぎです!
なんでも、その知人によると、「ミシュランガイド三重2019」というものに掲載されたらしいです。
その「ミシュランガイド三重」が凄いのかどうかはよく知りませんが、訪れてみるにしかず、でしょう。
さっそく行ってみましょう。
お店は落ち着いた良い雰囲気
外から見た感じは、中華料理屋さんとは気づかないぐらいです。
というより、お店があること自体、気づかずに通り過ぎてしまいそう・・・・。
看板に「中国家庭料理」と書かれてあるので、かろうじてわかりますが、強いていうなら、隠れた洋風レストランの雰囲気です。
果たして、中に入って見ると・・・・
やはり落ち着いた感じです。ごちゃごちゃした装飾はせず、むしろ無機質な感じがする作りですが、雰囲気はとてもいいです。
昔の、いわゆる町中華(赤を基調にした配色で、グルグルラーメンマークがあちこちに貼ってある)とは正反対ですね。
窓はばあーんと大きく一面にあります。そして窓の外は、小さな水路を挟んで、月夜見宮の森の景色です。
「月夜見宮」というのは伊勢の豊受大神宮(外宮さん)の別宮です。
店と月夜見宮の間には堀か川かわかりませんが水辺があり、それに面した店のベランダには甕(かめ)が並べられておりました。
古酒(老酒?紹興酒?)を使ったあとの甕なのか、ただの装飾で置いてるのかはわかりません・・・。
僕と妻は、写真左側の4人掛けの丸テーブルに座りました。
店内には、他にも4人か6人のテーブルが5つか6つ。
空間をゆったり贅沢に使って、高級感を醸し出しています。
でも棚には、10cm程度の干支の木彫りが並んでたり、同じような大きさのヨーダ(スターウォーズのあれ)が3体並んでたり、と、お茶目なところもあります。
音楽は、日本の古い懐かしい歌謡曲のメロディや、有名なクラシック旋律に、中国語の歌詞をあてたBGMが静かに流れています。
最初に僕の耳に入ってきたのは、「鉄腕アトム」。その後は、クライスラー「愛の挨拶」、ショパンの「別れの曲」等でした
野杏のランチメニュー
ランチメニューの構成はシンプルです。
メインのメニューを、「エビチリ」「黒酢の酢豚」「若鶏の唐揚げ」から1つ選び、ハーフラーメンを「タンタンメン」か「しょうゆラーメン」から選ぶだけ。
あとは、杏仁豆腐をつけるかつけないかを決めれば、オーダーです。
いろいろの中から選んで、いっぱい食べたい、という人には、このお店は不向きですね。
僕は、このお店に来る前から、知人に「タンタンメンは絶対おすすめ!」といわれていたので、迷わず、麺はタンタンメン。
そして、きっと中華料理屋ならではのアツアツのジューシーなのがでてくる、と期待して、メインは若鶏の唐揚げにしました。
妻は「黒酢の酢豚」を選んでいました。(彼女は酢豚が好きなんで、いつも酢豚を選んでいます)
尚、夜は予約オンリーで一日数組だけ。前日までに申し込みが必要らしいです。
お任せコースのみ、みたいですね
紹興酒の品ぞろえがあるみたいだから、夜は夜の楽しみ方ができそうですね。
お料理の味 食べてみた感想
すすめられていたとおり、タンタンメンが最高でした。
決して辛いのを押してくるラーメンではなく、よい香草のかおりがやさしく包み込むような感じです。
妻によると、五香粉がこの香りをだしてるんじゃないか?とのことでした。ホントかどうかはわかりません・・・。
ラーメンのサイズはセット標準のミニサイズだったけど、これだったら、普通サイズでもよかったなと思いました。
(セットとしては十分な量だけど、おいしいからもっと欲しくなった、という意味です)
メインの料理は、若鶏の唐揚げを選んだのですが、これも、アツアツで、ジューシーで美味しかったです。
量もそこそこあり、塩をチョンチョン付けて食べるのがとても美味しく、食べごたえがありました、
セットの構成は、あとは、揚げ餅(?)と、サラダとザーサイとご飯。
この「揚げ餅(?)」ですが、(たしか、お店のひと、そういったと思うのですが)、なんか、違うものの感じ。
山芋を吸ったものをフライにしているんじゃないかな?という触感とお味でした。
お店の人に聞き直せばよかった・・・・。
ふわふわで、ほんのりと甘みと旨味もあって、味はやさしいが、ピリ辛のソースが、ピリリとアクセントを利かせてて、最高においしい。
あと、ごはんの付け合わせにちょびっとついてきてたザーサイも、イヤ味がない、とても上品なお味のザーサイでした。
僕の横で、妻は、黒酢の酢豚を食べていました。そこで、横から一口もらいました。
この酢豚は、嫌な酸っぱさがなくてとてもマイルドで上品な味。それでもって、濃厚。
使われている野菜も、サツマイモとかピーマンとか、材料の種類としては普通なのですが、素材の選定がいいのか下ごしらえ(サツマイモ?)がいいのか、とても美味しい。
野菜が美味しい酢豚というのは本物だと思います。
そうでないと、肉だけでええやん、野菜邪魔やん、になるもんね。
この店の酢豚は、肉のために酢豚を食べるのではなく、肉と野菜を含めた全体を楽しめる酢豚だと思います。
セットメニューの選択肢は3つで、残りの一つは、エビチリ。食べてみたかった・・・。
終ったところでお茶だしてくれました。上品なお茶です。
僕には何茶かははっきりとは分かりませんでしたが、濃く出しすぎてないウーロン茶なのかな?
お店の人に聞けばよかったじゃないですか・・・。
デザートの杏仁豆腐 ← これはもう、おすすめ!!
もう、これは・・・・。
杏仁豆腐のイメージを変えるお味でした。
フレッシュでさわやかな、という表現がぴったりの杏仁豆腐。それって珍しいのではないかと思います。
上に少しだけ載せたイチゴのかけらと、下の杏仁が非常に良くマッチしている
要するに甘ったるくなく、またアンニン臭くないんです
食レポ、あんまり上手じゃないですね・・・・。
とにかく、この杏仁豆腐を食べれただけでも来た甲斐があった、と思いました。
デザート代、ケチらなくてよかった・・・・。
お値段は?
ランチセットは、3種類とも、1430円でした(僕が行った、2021年末の時点での値段です)
食事の量とのバランスでいうと、安くはないですが、お味とのバランスでは、とてもお値打ちだと思います。
僕は大満足で、この値段ならまた来たい、と思いました。
杏仁豆腐つきだと、1680円です。
この250円の差は絶対にケチったらダメ。杏仁豆腐は絶対に召しあがるのをおすすめします!
野杏の場所 伊勢駅から徒歩圏内
近鉄・JRの伊勢駅を出て、外宮さんを正面に見たら、右に向かって線路に沿った道路沿いに進みます。
歩きだと8分ぐらいで月夜見宮の前まで着くので、そこを超えた角を左に曲がったらすぐそこにあります。
野杏の定休日・営業時間
ランチの営業時間は、11:30~14:00
夜の営業は、17:30~21:30らしいですが、予約が必要なので、そのときに要確認。
定休日は水曜日、とのことです。
※ 僕が行った、2021年末時点での話なので、事前に確かめてから出かけてくださいね。
まとめ 伊勢の中華料理屋「野杏」
伊勢の駅の近くに、とてもすばらしい中華料理屋さんをみつけました。
これはまた、ぜひ行きたい、と思っています。
ただ、中華料理屋さんに対して求めるものは、結構ひとそれぞれのようです。
いろんな料理が盛りだくさんに、バーーンって出て来るのが好みな人には、全然ものたりないと思います。
また味付けもすべて、優しく上品な味なので、ガンッとくるのが好きな人には、「こんなん中華じゃねえ!」と思われるかもしれません。
ネットでの口コミも、評価が大きく分かれているみたいですね。
味の好みばかりはどうしようもありませんが、ぜひ一度、試してみてほしいと思います。
では、またっ!
コメント