昔、お気に入りだったレコードを、たまに聞きたくなることありませんか?
当時は毎日のように聴いていたけど、いつの間にか、記録媒体がCDや、USB、SDカード、あるいはスマホに置き換わってしまい、場所を取るレコードプレーヤーは、いつしか処分し、それっきり、という方も多いと思います。
僕もそうなのですが、聴くための装置がなくなっても、レコード盤は何故か捨てられず、聴く術もないまま所持しつづけていたりとかしますよね・・・・。
そんな人のために、この記事では、手軽に再び入手して、レコードを聴くことができるようになる、そんな商品をご紹介します。
ごあいさつが遅れました。こんにちは、みどるさなぎです!
最近、アナログのレコードが、マニアというほどコアでもない、一部の人々の間で流行り戻っている、という話を聞きます。
昔、レコードになじんでいた世代からすると、再びレコードを聴こうとすると、あの大がかりな装置が必要?と思いがちです。
アンプがあって、スピーカーを左右において、ターンテーブルで大きな面積をしめるプレーヤー部分があって、配線をつないで・・・・と。
もしくは、横に1m以上はあろうかという、家具調のプレーヤーを思い浮かべる人もいるかもしれません。
僕の子供の頃の家にもありました。4本足で、飴色のニスが塗られた木製、左右は表面に布を張った大きなスピーカーになっていて、真ん中の観音開きを開くとターンテーブルが出てくるやつ。
でも、そんなクソごついもん、家に置けねえよな!
当時も、ポータブルタイプのプレーヤーもありましたが、音色は褒められたもんではなかったですね。
子供の頃に、三洋電機(今はない)製のポータブルプレーヤーを買ってもらい、布団の中に持って入って抱いて寝ようとして叱られるぐらい、大事にしていましたよ。
最近の再流行に呼応して、プレーヤー単独でレコード鑑賞ができる、音もそこそこ良いプレーヤーがいろいろと出て来ているようです。
それらを紹介します。
この記事はこんな方におすすめ
- アナログレコードの音が好き
- 昔聴いていたレコードを聴きたいけど、もう装置がない
- 使っているオーディオセットにプレーヤー用の端子がない
- アナログの世界に再び足を踏み入れて、ノスタルジーに浸りたい
- レコードって実は聴いたことがない。聴いてみたい
KUMAZAKI TRM-109W
木目調の素敵なレコードプレーヤーです。
見た目、重厚感があるのがいいですね。
スピーカーが内蔵されていて、これ1台でレコードが聴けるほか、FMラジオを聴ける機能も持っています。
ヘッドフォンをつないでプライベートに楽しむこともできるし、RCA端子から自分が持っているオーディオ機器と接続して、より良好な音質で楽しむこともできます。
この商品の売りは、本体装置側でレコードやラジオの音声をデジタル化(MP3)してSDカードやUSBカードに取り込むことができることです。
USB端子がある商品であっても、PCと接続できるだけで、デジタル化や保存はPCを介してでないと出来ない商品も多いですからね。
回転はもちろん、33/45/78rpmのいずれも対応。ドーナツ盤用のアダプタも付いています。
製品は中国製ですが、販売はきっちりと日本の会社がやっているみたいで、日本語の取扱い説明書もしっかりしていてわかりやすく、安心です。
ネットでも取扱説明書を閲覧できますよ。
WINTECH KRP-206S
もひとつ、機能がシンプルなのがこちらです。
FMラジオなどといった機能はもたず、純粋にレコードを聴くだけのものです。
見た目もシンプルに木目調。ただし、蓋がついているので、本体をホコリから守ることができます。
蓋は重要。でも、ちょっとモサッとした感じがするのは、残念なところですね。
ヘッドフォン端子が付いていないのは残念ですが、RCA出力端子はついており、自室の音響セットに接続して、より良い音質で楽しむことは可能です。
USB端子はありますが、PCと接続して使うためのもので、直接でのデジタル保存や、音楽ファイルの再生をするためのものではありません。
USBで接続されたPCに音源を取り込んで、PC上でデジタル変換して音楽ファイルを作成する、という使い方ですね。そのためのソフトウェアのCDが付属していますよ。
この製品を「いいな」と思ったのは、ネット販売やCDショップの脇での販売ではなく、正規の電気屋さんでの取り扱いを見つけることができたことです。
ボクは、K’sデンキ の店頭でこの商品を見つけました。
昔からある、大手の音響メーカーものとは違い、どうしても品質に不安を感じてしまいがちですが、そういった商品であっても、きちんとした電気屋さんから買えれば、万一の時の補償が安心ですからね。
ION Archive LP
極めてシンプルなデザインですが、このことがむしろ高級感を与えている気がします。
特に、木目の使い方が秀逸です。天然木を使っている、とのことです。
レコードを載せるステージに、左右にスピーカーが自然体で配置されていて、洗練感を与えます。
このスピーカーで聴く以外に、RCA端子があるので自宅のコンポにつないで、より良い音質で楽しむことも可能です。
USB端子がついていますが、プレイヤーで直接USBメモリに音楽ファイルを保存できるわけではありません。
「EZ Vinyl/Tape Converterソフトウエア」というものを提供しており、これをPCにインストールした上で、プレーヤーとPCをUSBを介して接続して、PC上で加工する、というやり方です。
直接保存できる商品でも、音量調節とか、トラックの切り方ががダメダメで、結局使えない、という商品もあると聞くので、どちらがいいかはわかりませんね。
一つ上のクラス ION MAX LP
Archive LPに蓋がついたモデルです。
たしかに蓋は重要。でも、正直、ちょっとモサッとした感じがします。Archive LPのデザインが秀逸だっただけに、惜しいですね。
それと、Archive LPでは対応していなかった、ヘッドフォン対応をこのクラスではしており、前面にスピーカージャックが付け加わっています。
あと、やはりArchiveにはなかった、ステレオミニジャック入力端子(AUX入力)が、このクラスでは裏面に付け加わっています。
まあ、これ、要るか?という気もしないでもありませんが・・・。
尚、木目が好きな人にはもちろんこの天然木を使った高級感のある木目タイプがオススメですが、よりシックなのが好きな人には、黒いボディのタイプもあります。
さらに上のクラス ION Premier LP
Max LP に対し、さらに、自動リターン機能がつきました。
といっても、レコード馴染み世代以外には、何のことだかわかりませんよね?
レコードの外側から針がなぞっていって、全部を聴き終えて、針がレコードの中央部まで行きついたときに、自動的に針のアームが持ち上がって、ウイーンっと元のアーム置き場に戻って、回転盤が止まる、というやつです。
昔世代からすれば、「懐かしい」の一言ですが、レコードプレーヤーを知らない世代からすれば、神がかりのカラクリに見えるかもしれません。
それともう一つは、このクラスは、Bluetooth対応が付け加わっています。
自分の部屋のBluetoothスピーカーとペアリングすれば、面倒な配線なしに、外付けのスピーカーでの良好な音空間が楽しめる、というわけです。
このように、若干、時代を先に進んだ本体機能にマッチさせるべく、デザインも、下のクラスの素朴感から一歩、モダンな方にシフトして、ツートンの色合いになっています。
ターンテーブルがある、後方の部分は木目で変わらないのですが、前方の部分は、上の写真の、黒の他に、グレーで配色されたものも選べます。
最上位クラス ION Superior LP
とは言っても、もはや、「ION ナントカ LP」の上位クラスというよりは、ぶっ飛んで行ってしまった感じです。
昭和レトロというべきか、家具調で攻めてきました。
機能は、”全部込み”です。
すなわち、基本のレコードプレーヤーから始まり、CDプレーヤー、AM/FMラジオ、カセット(再生)、USBのデジタル音楽ファイル再生、Bluetooth受信、外部入力(AUX)に対応しています。
さらに、USB端子にUSBメモリを装着して、レコードやカセットなどのオーディオソースを、この本体でMP3化して、デジタル音楽ファイルとして保存可能です。
もちろん、外部のオーディオ機器との接続可能な外部出力端子も、ヘッドフォン端子も兼ね備えています。
まさに、アナログもデジタルも全部盛りしつつ、見た目はレトロにまとめた、という秀逸な一品といえると思います。
山善 MRP-M100CR
この商品のオシは、「とにかくかっこいい!」。
大正から昭和時代をイメージさせるような、レトロな家具調のプレーヤーで、音楽を聴いていなくても、ただ部屋においてあるだけで価値がある感じがします。
全面のアナログな感じの操作部と表示部は、デザインとしても秀逸です。
機能は、というと、レコードのみならず、CDプレーヤー、カセットプレーヤー(再生のみ)、AM/FMラジオ、と盛りだくさんです。
また、USBやSDカードも挿入できて、録音、再生ができる、とあります。
レコードなどから、これらのデジタル媒体にダイレクトで録音可能、だそうです。
これも、わざわざPC接続して、ソフトを起動して、などとやらなくていいところが魅力的ですね。
EP(ドーナツ盤)用アダプタ、交換用レコード針、リモコンも付いています。
ここまでレトロで攻めて来て、リモコン要るか?という気もしないでもないですけどね・・・。
AUX入力、LINE出力(RCA)、ヘッドホン出力、と、拡張しての楽しみ方も可能です。
大きさは、幅445x奥行き335x高さ235mmとかなり大きいですが、存在感を楽しむつもりで置けば、ちょうどいい気がします。
ただ、せっかくここまで大きくするんだったら、LPがはみ出す前提で背面スリットを設けるよりも、もうちょっと大きくしてでもLPが本体に収まるようにしてほしかった気がします。
CICONIA TE-1907
少し目先を変えて、据え置き型ではなく、持ち運び可能なトランクケース型のレコードプレーヤーです。
昔から、取っ手のついた、持ち運び可能なレコードプレーヤーはありました。
前述の、僕が子供の頃に大事にしてたレコードプレーヤーも、おぼろげな記憶では、取っ手が付いていた気もします・・・・。
ただし、今回紹介のこの商品は徹底していて、持ち運び時には決してレコードプレーヤーであることはわからず、普通のトランクケースにしかみえないところまで作り込まれています。
機能としては、USBカードやSDカードからの音楽再生が可能なこと、また、レコードの音源をプレイヤー本体でWAB形式に変換して、これらの媒体に保存することが可能になっています。
また、AUX端子からの入力や、Bluetoothとの接続により、外部機器での再生を、このレコードプレーヤーのスピーカーで聴くことが可能です。
また、RCA端子やヘッドフォン端子も付いているので、外部のスピーカーやヘッドフォンを使って、より良い音色で聴くことも可能です。
FMラジオを聴くこともできます。
この種の商品には珍しい、かなりきっちりした取扱説明書付で、保証書もついているので安心感は高いです。
この商品は、楽天の評価もかなり高いですよ
まとめ
上で紹介した商品を一覧表にしてみました。
今回は、スピーカー一体型で、レコードさえ持っていればすぐに聴ける、という商品を選んでみました。
ネットでの評判を見ていると、レコード初心者向けとしては、音には結構満足、という意見が多いです。
耳の肥えた人や音質を求める人からは、「この値段であれば、まあ満足」といったコメントですね。
あと、やはり、品質面での不満もある程度は書きこまれています。(ガタついてるとか、異音がするとか、傷があった、とか。ターンテーブルの汚れがレコードについてしまった、というのもありましたね)。
掘り出し物感覚で買う商品かな?とも思うので、ある程度の覚悟と、返品対応の確認と、大事なレコードを載せる前のチェックの慎重さ、は、あったほうがいいかもしれませんね。
では、またっ!
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