【神宮だけじゃない】伊勢・河崎の街並と商人館

三重ねた
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伊勢と言えば、誰もが迷うことなく「伊勢神宮」を思い浮かべます。

内宮(ないくう)と外宮(外宮)を中心とした神社群で、末社まで含めると行きつくせないほどの観光スポットがあります。

また、最近はパワースポットとして人気の、「猿田彦神社」も有名です。

一方、伊勢神宮以外パワースポット以外、となると、あまり知られていない気がします。

そこで、今回は伊勢の隠れた観光スポット「河崎の町並」「伊勢河崎商人館」をご紹介します。

みどる
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ごあいさつが遅れました。こんにちは、みどるさなぎです!

三重県伊勢市において、伊勢神宮やおかげ横丁といった賑わいから離れたところに、昔ながらの街並の名残を残す、「河崎」という地区があります。

かつては、伊勢参りの人々をささえる、さまざまな食材や物品を供給する拠点となった、とても栄えたところで、商家や蔵、船着場が並んでいたそうです。

今では、それらの名残が街並みの中に残っているほか、かつての酒問屋の建物を活かして設立された、「伊勢河崎商人館」という資料館があります。

観光地としてはあまり知られていませんが、とても素敵なところです。

伊勢の隠れた観光エリア 河崎の町並

三重県伊勢市の「河崎」という町は、JR・近鉄の伊勢駅を挟んで、伊勢神宮の外宮さんとは反対の方にあります。

にぎやかな駅の南西方面(外宮さん)とは異なり、反対側の北東方面は、そこに住む人ぐらいしか足を踏み入れない、いわゆる普通の田舎の街です。

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僕も、半年ほどだけですが、そこに住んでいたことがありました。

住んだことがある僕が全く知らなかった、というのもどうかと思いますが、昔はとても栄えたところだったらしく、その名残を残し、街並み保存の拠点となっているのが、「伊勢河崎商人館」とその周辺です。

ではさっそく行ってみましょう。

伊勢駅(または宇治山田駅)から河崎へ向かう

出典:Yahoo Map

通常ですと、ここで、目的地への行き方、目印などを説明するのですが、述べているとおり、いかんせん、普通に人々が生活している、(けどちょっと古い)居住区の街並み。

ですので、言葉で説明しても、多分たどり着けません。

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ここは、文明の利器にお任せしましょう。ナビに「伊勢河崎商人館」と入力してください。

ナビの指し示すままに、車を走らせましょう。

尚、商人館にまだ近づく前でも、実はこの、伊勢駅から北東に進む間には、昔ながらの古い家やお屋敷、蔵などが、かなりあちこちにまだ残っています

急いで車を走らせるのではなく、移動しながらもゆっくり回りを見回しながら進むと、いろいろと楽しめますよ。

伊勢駅から歩いても15分ぐらいの場所みたいですね。

さて、目的地が近づいてきました。伊勢河崎商人館の駐車場は2箇所にあります。

パンフレットの地図

赤い丸と緑の丸のところです。もう一つ、一番近そうなPマークは、いまは閉鎖してる(のかな?)

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僕は、赤い丸の方の駐車場に車を停めました。

駐車場の案内板

専用駐車場、と掲げてあったので、そこを曲がりました。が、イメージと違い過ぎて、通り過ぎそうになりました・・・・。

駐車場

まあ、確かに駐車場。ウソではありませんわな。

なお、河崎の町は、伊勢市駅から十分歩ける距離ですが、行き帰り道程は普通の市街地なので、退屈かもしれません。(伊勢神宮とも逆方向ですし・・・)。遠方からの旅行で、いろんなスポットをめぐるのであれば、いっそ移動は迅速にしてしまうことをおすすめします。

三重の観光スポットは局在していたり、辺鄙なところにあったりするので、やっぱり車で観光地を巡るのがいいですね。

河崎の古い町並をあるく

車を停めて、河崎の町を歩いてみます

案内板が立っていました。

案内表示

ちなみに、この案内板の下の方にある「勢田川」は、さっき車を停めたところの横を流れている川です。

この川こそが、この町に反映の元になった水運です。

案内板が「商人館はこっち」と言わんばかりに示している矢印の先には、街並みを示す木の案内図がありました。

まちなみ図

地図としてはアレですが、なんだか気分を盛り上げてはくれますね。

そのまま、進んでいきます。

通り沿いには、昔を思わせる建物が点在しています。

これなんかは、東映太秦映画村にあってもよさそうな景色です。

こういった、歴史を残す建物には、その由緒を説明した看板が、家の壁に掲示してあったりします。

・・・とここまでの写真と紹介では、さも歴史風致地区っぽく、こういった景色がずらっと並んでいて、倉敷や萩や、または映画村のイメージをもたせてしまうかもしれません。

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それを期待させる書き方をすると、ウソツキになってしまいますね。

上の写真の建物も、角度を変えるとこんな感じです。

おおお、むしろ斬新で面白い。

家と家の間(多分、住人の車置き場として使ってる?)の奥に、使われていなさそうな蔵がのこってあったり、

蔵っぽいものを内蔵した、どうつかってるかわからない、倉庫風(?)の建築物があったり。

前面に、長い瓦屋根(とトタン屋根)を延ばしてきたのは、何か使い道上の理由があったんでしょうね。

これなんかは、古い蔵を、そのまま酒屋として今もなんとか使ってる感じですね。

いずれも、こういった歴史的な建造物を残しましょう、というのは、後から発生したことであって、あくまで、人々の生活が中心の中で、古いもので残せるものは残せる状態で置いときましょう、ということなのでしょう。

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むしろ、歴史の変遷をごちゃまぜに体験できて、面白いです。

商人館でもらったパンフレットにも、「河崎のええとこは生活のにおいがするところ。つくりこんだ観光地ではなく生活感のあるそのままがいい、そんな思いでのまちづくり」と書いてありましたね。

パンフレットのまちなみ散策図

元酒問屋 伊勢河崎商人館

しばらく歩いていると、左側に目的地「伊勢河崎商人館」が見えてきました。

伊勢河崎商人館

この建物は、江戸時代に創業した「小川酒店」という酒問屋の建物を、寄贈を受けた伊勢市が約20年前の2002年が修復整備して、歴史資料館として再生させたものだそうです。

案内のおじさんによると、昭和の前半までは酒店として代々営業が引き継がれてきていたそうです。

酒店の看板

資料館としては、600坪の敷地に江戸、明治時代に建築された蔵7棟、町家2棟を擁し、そのほとんどを公開しています。

「NPO法人伊勢河崎まちづくり衆」という団体が運営しています。

商人館の入り口案内
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平成13年に国の登録有形文化財にも登録されています。

さて、早速中に入ると、おだやかで優しそうな年輩の職員さんが受付をしてくれました。

商人館入口受付

大人一人350円を払い、商人館の案内パンフレットと、河崎の散策マップも含めた、町と商人館とが一緒になった案内パンフレットと入館証を手渡してくれました。

パンフレット
入館証

職員さんが、建物の由来や、順路、見方を丁寧に説明してくれます。また、奥には蔵を活用した展示コーナーがあり、その展示物のポイントも教えてくれました。

案内図をもって、早速、中へ進んでゆきます。

案内図
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別の女性の職員さんが「写真どんどん撮ってくださいね」と言ってくれたので、遠慮なくいきます。

受付から左に出て、右手に古井戸のある中庭を挟んで、茶室を擁する母屋を見ながら、応接間に向かいます。

この応接間は大正13年に作られた、当時のモダンな様式の和洋折衷の応接間らしく、「商人倶楽部」と命名されていたそうです。

応接間「商人倶楽部」

かなり狭いですね。ソファーとかもないんですね。

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お客さんにくつろいでもらう応接間、というのではなく、どちらかというと、小さな商談スペースみたいに見えますね。

受付があった母屋に戻ります。ここはもともと、商家の居室・居間になっていたところらしいです。

この母屋のつくりは2階建になっていて、昔ながらの引き出しがついた木製の、やや急な階段が設けられています。

2階にあがると、昭和の人にはおなじみの、がらんとしたなにも飾り気のない和室が3部屋あります。押し入れを開けたら布団が出てきそうなぐらい、普通に懐かしい景色です。

2階和室

和室の窓からは、道路向かいの商人蔵が見えます。これはいまは雑貨の販売と展示をおこなっているスペースです。あとで行ってみます。

2階の窓からの景色

1階に下ります。母屋の一階和室には、昔の化粧鏡やラジオが展示してあります。

「ラジオは一人一台時代 ナショナルラジオ」って、昭和な時代を感じますね。

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「ナショナル」って当時の松下電器産業の商標。今のパナソニックだとは、今の若い人は知らないかもしれませんね。

廊下を挟んで茶室のある母屋の方に進みます。

茶室のある母屋

とても風情のある茶室には、きれいな茶花がいけてありました。

奥の和室には、なんて書いてあるのかはわかりませんが、春夏秋冬の屏風もかっこよかったです。

春夏秋冬の屏風

3間続きの和室の向こう側は、先程、応接室の方から見た中庭です。

庭は母屋の奥にもあって、向こう側の文庫蔵との間を風流に埋めています。

DSC_0263

この写真に写っている渡り廊下を渡ってゆくと、奥(写真左側)に天保6年建造という文庫蔵があり、いまは河崎の商家の暮らしを伝える資料を展示してあります。

さて、これで母屋はほぼ見尽くしたので入口(受付の所)に戻り、靴を履いて今度は外にでます。

母屋の通り土間を通って、受付を背にさらに奥へ進みます。

この通り土間もなかなかの見物です。

蓄音機や帳簿台、五つ玉のそろばんなどが、雑然と展示されています。

ここで母屋をあとにして、外に出ます。

屋外の展示物を観覧します。

おそらく酒屋時代の商売で、昭和初期まで使われていたものなのでしょうが、僕にはこれがどう使われたものなのか、分からないものもありました。

さて、奥には、立派な木材(欅材)で作られた土蔵を活用した、「河崎まちなみ館」というものが公開されていました。

河崎まちなみ館

展示館への改築にあたってはかなりの補修をしたのでしょうが、よく見るともともとの柱や梁の組木が、経年で隙間を生じたりしているのがわかります。

それでも、今もしっかりと蔵をささえている様子が垣間見れて、感慨深いです。

展示物としては伊勢と河崎の歴史の変遷の様子を伝える資料やジオラマです。

それと、めだまとしては、「山田羽書」

なんでも、この河崎というのは、日本最古の紙幣の発祥の地らしく、その紙幣であった「山田羽書」を数多く展示してありました。

山田羽書

河崎の商人蔵

河崎商人館を堪能したところで、受付の係員さんにご挨拶をして、外に出ました。

出る際、道路向かいの商人蔵が、店舗として運営されているから、ぜひ見て行ってください、と教えてくれました。

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先程、二階から道路越しに見た商人蔵です。

3つある蔵のうち、1つはカフェとして、あとの2つは、内部でつながっていて、雑貨の販売と展示スペースとして、営業されていました

カフェ
ショップ

僕はショップの方に入ってみました。

古い道具や着物が所狭しと並べられていて、雑貨屋と骨董屋を兼ねたようなお店で、なかなかの見ごたえがありました。

まとめ 神宮以外の観光スポット 河崎

長居しましたが、河崎のまちなみと、伊勢河崎商人館、商人蔵を利用したショップを存分に堪能し、町をあとにしました。

最後に、蔵の裏側にまわり、この町の繁栄を支えた「勢田川」を眺めながら、歴史に思いを馳せました。

勢田川

観光地として整備された洗練されたスポットではありませんが、今の生活もあり、昔の生活も見られ、という独特のまちづくりの中で、存分に楽しませてもらいました。

特に伊勢河崎商人館は、つくりも展示物も、あまり知られていない、という割には、かなりの圧巻です。

一度訪れて損のない、おすすめのスポットですので、よろしければぜひどうぞ。

おまけ マイナースポットもう一つ 「賓日館」

伊勢で、もう1か所、素敵な歴史的スポットを紹介しています。

みどる
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「伊勢」といっても、旧「二見町」なのでちょっと、距離がありますけど・・・。

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