【オッチャンによる恋愛コミック書評】藤原くんはだいたい正しい

読んでみた

藤原くんはだいたい正しい
 作者 :ヒナチなお 
 小学館 ベツコミ(2016年~2020年)

 コミック:全9巻

 途中までなら、ピッコマなどで無料で読めます。

 ※ 2022年8月現在

このブログ記事は? ⇒ 恋愛マンガの評価・紹介です!

みどる
みどる

こんにちは、みどるさなぎです。

50過ぎにもなって・・・と思う人もいるかもしれませんが、この記事は、50代のオッチャンによる、恋愛マンガの評価・紹介です。

若い時ほどではない、とはいえ(?)、この歳になっても、恋愛モノにドキドキしたり、心ひかれたり、というのはあるものです。

みどる
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しかも、男子高出身、大学は理系学部(女の子いない学部)。巷にある、恋愛モノのコミック、特に、高校生モノを読むと、自分の知らない世界への憧れのようなものを覚えます。

僕が読んだ、少年モノ恋愛コミック、少女マンガについて、紹介と感想、評価を記したのがこの記事です。

同じような若者時代を送ってきたオッチャンに、情報をお届けします!

『 藤原くんはだいたい正しい 』のストーリー

主人公の高校生は、見た目もさほど女性らしい可愛さはなく、どんくさいながらも、その愛嬌で皆に親しまれる女の子です。

ヒナチなお「藤原くんはだいたい正しい」 2巻表紙

同学年からは、人気キャラとはいえ恋愛対象外として見られてしまう子ですが、本人は年相応に乙女心はもっています。

昔から仲のいい男の子に恋心を抱くも、相手からは相手にされず、失恋してしまいます。

その後、ふとしたきっかけで、生徒会の手伝いをする羽目になり、生徒会長の超イケメンに本気で恋をすることになります。

生徒会長の方も、主人公の女の子を粗雑に扱いつつも、気になる存在となり、その感情が徐々に高まっていきます。

作品の総合評価:☆☆☆★★(58点)

男子高出身、50代おっちゃんが、完全な偏見と好みとで、勝手につけた評価です。

作者や出版社がターゲットとしている読者層の感想とは、おそらく全く異なるので、ご注意を!

この作品は、すこし辛目の評価になりました。

ストーリー性:☆☆☆★★(70点)

主人公の感情の移り変わりが、面白くスムーズに展開していきます。

しかし、恋愛がうまくいかない状況の作り出し方には、相当なマンネリ感があります。

特に、恋の相手の生徒会長の前で、わざわざその友達を指して、「私がすきなのはこっちだもん」的な言葉でこじらすあたりは、お約束感がありすぎて好きになれません。

キャラクター(ルックス):☆☆☆★★(70点)

可愛くない、恋愛対象外の女の子、という設定なので、主人公の女子のルックスは、感情移入できるような絵にはなっていません。

一方で、相手の男の子(生徒会長)の方は、もとの顔の作り方も、感情の表し方もなかなか秀逸です。

二人の微妙な関係や、感情の機微が描かれた場面においては、結構いい雰囲気を絵づらの中でうまく醸し出していて、入り込むことができます。

没入性:☆☆★★★(40点)

瞬間瞬間においては、話の展開的にも、絵面的にも、強く引き込んでくれるところが、多々あります。

しかし、上記(ストーリーのところ)でも書いたように、マンネリな、しかもイラっとさせる展開が、没入しきれない原因にもなる感じです。

ドキドキ感(胸の焦げ方):☆☆☆★★(50点)

主人公の女の子の感情面もさながら、行動面は、(冷静な行動を身に着けたおっちゃんにとっては特に)正直いって共鳴できません。

その一方、相手の男の子の、自分でもよくわからず制御しきれない感情の波と、それを抑えようとする心の葛藤は、表情にもとてもよく表現されています。

こういったシーンでは、読んでいて切ない感情を自分にも共有することができ、疑似恋愛感情を満喫ことができます。

スッキリ感:☆☆☆★★(60点)

※※ 読み終わってうんざりしないか、すっきりするか

基本的に単純なストーリー展開で、コミック全体(全9巻)を通して、わかりやすく話が進行し、まとめられています。

当然、意地悪なヒネリでどんでん返しをするようなことはなく、気持ちよく読み終えることができます。

このマンガの推しポイント

主人公の女の子のダメダメな行動や、感情の露出を、相手の男の子がうまくカバーし、それが隠された愛情に裏付けられている点が、とてもいい感じです。

男の子のキャラづくり(見た目)もかなりいいし、表情の力も、読者の感情をぐぐっと引き込んでゆく力を持っています。

ヒナチなお「藤原くんはだいたい正しい」 4巻表紙

ところで、この生徒会長の設定は、「自分は大事なものはもう持たない」と決めている、というものです。

大切な人(今回の場合は弟)を失った心の傷から、と、わりとありきたりな設定です。

しかしその弟との絆にまつわる部分はかなり丁寧に描かれていて、一瞬沸き起こる「またこの設定かよ」という感覚はかなりきっちり払拭されます。

そして、「誰も愛さない、大事に思わない」という気持ちと、主人公を好きになる心との葛藤や、心の遷移がとてもうまく描かれています。

主人公の女の子はおいといて、相手の男の子に、胸をきゅんとさせられる、というのが、このマンガの推しです。

このマンガの(オッチャン的)残念ポイント

主人公の女の子が、チャラい男に片思いしている設定からスタートします。

まあ、これは捨て駒なので、この男にフラれてメソメソするところはいいのですが・・・・。

生徒会長に恋をしたあと、ナヨナヨ、メソメソしているところがメンドクサイです。

自分に自信が持てない少女だから、という設定なんでしょうけど・・・・。

わざわざ自分でブチ壊しにいったり、それを「もういいんだ・・・」みたいな感じで拗ねてみたり。

生徒会長のことを諦めようと、別の男と付き合って、その人を好きになろうとするあたりは、オッチャンには耐えられません。

みどる
みどる

いじらしさや切なさ、というよりも、なんだか白々しく見えてしまうんですよね・・・・。

ただ、相手方の男の子のほうが、すでに主人公に惚れているので、展開がとことん悪化することはありません。

その男の子の描き方がうまく、読み手の気持ちをマンガに引き戻してくれるので、救われます。

オッチャン心をザワザワさせるパワーは?

美人でも可愛いでもない、恋愛対象外、というのが主人公の設定です。

なので、当然なのですが、主人公の女の子のかわいさに心奪われてコミックに入り込む、ということにはなりません。

みどる
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ただし、もともとがその設定と割り切ってしまえば、そのわりには、なかなか可愛く描かれています。

こういう事情なので、主人公のルックスについてはまあいいのですが、問題なのは、主人公の性格とふるまいです。

主人公の言動が「こいつ、たいがいやな」と思わせてしまうところが残念です。

やっぱり、恋愛マンガである以上、100%の力で共感して、恋愛の成就を応援できることが、まずは大前提です。

そういう点で、途中で白けてしまったり、イラっとしたりさせてしまうところが致命的です。

まあ、盛り上げどころを作るのは難しいし、こういう展開は常套手段でわかりやすいのですが・・・。

相手の生徒会長の心の機微と表情が、とても秀逸に描かれている点がこの作品のいいところです。

この男の子の感情に自分の感情が重ねあわされたとき、おっちゃんの心はザワザワっとなります。

このスイッチが入れば、最後まで読まずにはおられない魅力がこのコミックにはあります。

(まさに、上の、「推しポイント」「残念ポイント」に書いたとおりです)

その他 気づいたところ

連載の最後の方、コミックの最後2巻分ぐらいは、主人公のルックスがかなり可愛くなっています。

当然、恋愛成就のフィナーレ近辺では、主人公を持ち上げる必要があるので、ブサイクに描くわけにはいかなかったのだろうと思いますが・・・。

ヒナチなお「藤原くんはだいたい正しい」 9巻表紙

もはや、最初の、恋愛対象外、というコンセプトを捨てたかのようで、すこし笑ってしまいました。

みどる
みどる

最初からこれだったら、普通のヒロインじゃん、ストーリー成り立ってないじゃん!ってなります。

すっきり読み終わらせるためには必要な配慮だったんだろう、とは思います・・・・。

まとめ

全体として、ちょっと、若年層向けかな?という気がします。

そりゃ、50代オッサンに向けては書いてないやろ!

そういう意味ではなくて、描かれている高校生世代、というよりは、まだ恋愛経験のない中学生が喜ぶかも?、みたいな・・・。

みどる
みどる

オッチャンが、(自分の経験が抜け落ちている)高校生時代に重ねて楽しむには、若干、幼稚?というか物足りない、というか・・・。

それなりには楽しみながら、さらっと読み切りましたが、二度読み、三度読みするほどではありませんでした。

次作に期待です。

では、またっ!

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