ある日、自分の家の壁に、ひしめき合うように蜂の大群が・・・!
これは、一種の悪夢です。
見て見ぬふりをしたいけれど、なにしろ危険だし、どんどん数が増えたら取り返しのつかないことになりそうだし・・・。

ごあいさつが遅れました。こんにちは、みどるさなぎです!
蜂の大群の原因には次のことが考えられます。
- まさにそこに巨大な蜂の巣がある
- 樹液に群がっている
- 巣が壊れてしまった
- 寿命が尽きるのを待っている
それぞれを詳しく見ていくとともに、対処法を考えましょう。

この記事ではミツバチではなく、特に、スズメバチとアシナガバチにフォーカスして記載します。
大群の原因1 まさにそこにアシナガバチの巨大な巣 ・・・除去が必要!!
まず最初に、これは、もっとも当たり前の原因です。
蜂が大群を作っているのが、まさに巨大な蜂の巣、そのものであるケースです。
蜂は、一匹一匹の幼虫を、それぞれの小さな個室で育てます。

そこで育って、さなぎを経て成虫になると、その個室を出て、外で活動します。
空いた個室には、また新たな卵が産み付けられ、次の幼虫の生育が続けられます。

つまり、蜂の巣が持つ個室の数よりも多くの個体がいる、ということですね。
特にアシナガナチの場合は、巣は個室が外に剥き出しなので隠れるところがありません。
なので、立派に成長した巣には、そこで生まれた蜂の成虫が、表面をギッシリと覆っていることがよくあります。


写真は少しぼやけています。危険なので近づけなかったため、遠くから撮影したものです。
蜂がダンゴ状にかたまっているのが、巣そのものでなく、巣の近くの壁や天井である場合もあります。
通気口や雨戸の戸袋の中などに巨大な巣をつくっているケースなどがそうですね。

巣の場合は、蜂はだんだん増える(みるみる増える)
巣そのものの場合は、それまで全く見かけなかったのに、ある日突然に蜂の大群、という現れ方はしません。
何故なら、蜂は最初は一匹だった女王バチが、巣を作って子供を増やしていくからです。

大群になるには、ある程度の期間がかかる、ということですね。

しかし、ちょっと油断してると、あっという間に巨大な巣になりますよ。
越冬した女王バチは、春になると土の中などから出てきます。
そしてまずは場所を決めて、一匹でコツコツと巣を作り始めます。

個室を一個作っては卵を産み、また一個作っては卵を産み、と続けていきます。

このぐらいのときは、まだ女王バチも体力が十分ではなく、巣をつくって卵を産むことで精一杯です。
なので、あまり攻撃的ではありません。
攻撃性が低いこの間に駆除するのが最も安全で合理的です。
健気にせっせと作ってるのにかわいそうだけど、仏心を出してはいけません。

蜂も一匹だけなので狙いをつけやすく、まず失敗して襲われることはありません。
しかし、この時期は、上の写真のように、よほど目立つ場所で作り始めた場合でない限り、見つけることが困難です。
そのため、どうしても発見が遅れてしまいがちです。
女王バチ一匹の間に見つけて駆除することができなければ、女王バチから生まれた、大量の働きバチを相手にしなければならなくなります。
蜂が飛び回っているのを頻繁に見かけることになるので、だいたいは、この時点で巣の存在に気づく、というのが一般的です。
冒頭にのべた、蜂の大群は、次々と子供が生まれて巣が手狭になり、巣に入りきらなくなった働きバチが集まっている状態です。

この時期は、それだけ蜂の活性度があがっている、ということですから、一番危ない状態です。
安全に十分に注意をして、蜂の巣を駆除することが必要です。
関連記事 【我が家に蜂の大群!】自分で蜂の巣を駆除する方法と注意点
大群の原因2 樹液に集まるスズメバチ・アシナガバチ。実はこれが厄介!
スズメバチやアシナガバチは、樹液が大好きです
お気に入りの樹液の臭いがあるかぎりは必ず寄ってきます。
樹液がしみだしている木の幹などには、蜂がギッシリとくっついていることなどもあります。
また、目立った樹液がなくても、スズメバチやアシナガバチが好む花の臭い、というのもあります。
そういう木や草が植わっていると、いつまでもブンブンと蜂が飛び回って、近づけないこともあります。

また、蜂の生息が多い地域では、洗濯物も十分注意しないとダメですね。
洗剤や柔軟剤にはよく、フローラルの香りがついていますが、これはとても危険です。
香りにつられて寄ってきた蜂が、洗濯物の周りを飛び回るのみならず、洗濯物に集まってとまってしまう場合があります。
そして、蜂を洗濯物ごと取り込んでしまって、大変なことになることもあります。

取り込んでしまった蜂が、家の中でブンブン飛びまわられるのも悪夢ですが、最も怖いのは気づかずに服をきてしまうことですね。

パニクった蜂に刺されてしまいます。

気を付けて観察した上で、しっかりはたいてから取り込むのがいいですね。
樹液があるかぎり、蜂は集まり続ける
蜜のかおりに誘われて集まってきている蜂は、殺虫剤で駆除したところで、また集まってきます。
蜂を集める元を完全に除去してしまえればベストですが、なかなか簡単にはいきません。
そういう場合は、蜂がより好むにおいの元を近くにセットして、まとめて捕獲してしまうのが効果的です。
ホームセンターなどにこういうものが売られています。
蜜のにおいで蜂をおびきよせ、容器のなかに誘い込みます。
容器は入口が狭くなっていて、入ることはできても、蜂が外にでることはできません。
殺虫成分が入っているわけではなく、あくまでもおびき寄せて捕獲、なのが少し嫌ですが・・・・

容器のなかでいつまでも生きているのがかえって残酷ですが、しかたありません。
僕の観察によると、一匹入るまではなかなかですが、一匹入ってしまうと次々に捕獲されるみたいです。

蜂は危険が迫ると、仲間を呼ぶ物質を放出するらしいので、そのせいかもしれません。
下の写真は、僕の家の庭に設置した「フマキラー ハチ激取れ」にスズメバチがギッシリ詰まったところです。
(残酷な写真です。すみません・・・。)

それにしても、これだけの蜂が捕獲されずに庭を飛び回るところを想像すると、ゾッとします。
ここまで捕まる、ということは、もしかしたら・・・?
そう思って庭を注意深く探すと・・・・。
ありました。スズメバチの巣です。

この一件以来、僕の家の庭には、「フマキラー ハチ激取れ」はなくてはならないものになりました。
大群の原因3 災害または動物(人間)に巣を壊された。 これは最も危険!!
巣の破壊が、蜂の活動が活発な時期に起こると、大変なことです。
巣を破壊された蜂はとても怒っているので、危険度が最高レベルです。
行き場を失った蜂はとどまることなく飛び回るので、駆除をするのは至難の業です。

【吹きだし】大群がたむろしている方に殺虫剤を向けているときに、背後や側面から別の蜂に襲われるのはとても危険です。
また、アシナガバチは巣への執着が特に強く、いつまでも、もとの場所のあたりを飛び回っていたりします。
さらに、季節にもよりますが、同じ場所に再び巣をつくろうとする場合もあります。
蜂が一カ所に集まっている瞬間を見つけて、周囲から別の蜂が来ないことを十分に確かめてから殺虫剤で駆除するか、しばらく様子をみて放置するか、です。

少し離れたところに「ハチ激取れ」を設置して、数が減ってくれるのを待つ、という手もありますね。
大群の原因4 巣での活動を終えた蜂が寿命が尽きるのを待っている。
蜂は秋になると、巣での活動を終えます。
巣の主であった女王バチは、次の世代の女王バチとオスバチを生みます。
新女王バチがオスバチと交尾をして、越冬のための場所へと旅立つと、その巣は役割を終えます。

スズメバチやアシナガバチの巣は、次の年に蜂の巣として再利用されることはありません。
活動を終えた、今年の女王バチや働きバチは古い巣か、その近くのどこかの場所で、じっと寿命が尽きるのを待ちます。
ただ最後の時を待っているだけなので、活性も低く、むこうから襲ってくることもありません。

駆除する必要はありません。時期が来たら、突然すべていなくなってしまいます。
蜂の大群を目の前にして、なかなか気分が落ち着くものではありませんが、最後の時をおだやかに過ごさせてあげたいものです。
がまんさえできれば、できるだけ接触せずに放置しましょう。
我が家に突然、蜂の大群が現れたときの記事 ”蜂の大群!!”
蜂は益虫?
スズメバチは、こちらから何かをするつもりではなくても巣に近づいただけで襲ってくるぐらい獰猛です。
しかも刺された場合には、毒性がとても強く、ヘタをするとアナフィラキシーショックで命を失う危険もあります。
なので、僕たちの生活圏の中にスズメバチを見つけてしまった場合は、共存はあきらめて、駆除するべきだと思います。
一方、アシナガバチは、文献によると比較的温厚な性格、とされています。
こちらから攻撃をしかけない限りは襲ってはこない、ということです。
しかし、うっかりと巣の近くに手をのばしてしまったり、大声や身振りで刺激を与えてしまい、攻撃本能にスイッチを入れてしまうことはあります。

こちらから攻撃する気はないのに、蜂に誤解を与えて、攻撃をさせてしまう、ということですね
ですから、自宅の庭や建物に巣をつくってしまった場合などは、アシナガバチであっても、どうしても駆除せざるを得ない、というふうに思います。
ただし、十分に距離が保てて、お互いの領分を侵す危険がなければ、わざわざ殺生をする必要はありません。

それどころか、アシナガバチは益虫である、とも言われています。
アシナガバチは、毛虫や青虫など、農家や園芸家の大敵を捕獲してくれます。
アシナガバチの成虫自体は固形のものを消化する機能がなく、虫を直接食べることはできません。
しかし、虫を捕獲し、強靭な顎でかみ砕いで団子状にしたものを、幼虫にエサとして与えます。

そして、幼虫が出した蜜を、今度は成虫が食べるのです。
お互いに危害が加わらない、適度な距離であるならば、共存しあうのが理想といえそうです。
まとめ 蜂の大群
蜂が突然大群をで現れる原因と、対処法について解説しました。
危険なスズメバチ・アシナガバチですが、共存できれば共存したいところ。
しかし、人の生活圏と蜂の生活圏がかぶり、共存が難しい場合は、安全を守るため、駆除せざるを得ません。
この記事を読んで、「放置でいける」と判断できる場合は放置を。
駆除やむなし、の場合は、次の記事を参考にして、安全に駆除してください。
関連記事 【我が家に蜂の大群!】自分で蜂の巣を駆除する方法と注意点
くれぐれも無理をせず、手に余る場合は専門の業者さんに依頼することも躊躇わないでくださいね。

見積は無料で、24時間WEBや電話対応してくれる業者さんもありますよ

では、またっ!
コメント