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齋藤孝さんの著書「バカになれ　50歳から人生に勢いを取り戻す」　を読んでみました。僕が最近せっせと読んでいる、これから老年に向かっていくにあたって、これからの人生をどのように生きるべきか、についての本のうちの一つです。ここで使われている「バカ」は、いわゆる、「〇〇バカ」の「バカです」。バカになれるもの、バカになれる時間を持つことこそが、後半生のアイデンティティの最大の拠りどころとなり、人生を明るく照らす、と説いています。

４０代から６０代の人が背負っているもの（職場や家庭での役割、お金のこと、自分の老親のこと、そして体力や気力の減衰）、それらからくる「すべて投げ出してしまいたいという欲求」。さらには、閉塞感や、「人生の意味ってなんだろう」という焦りや不安。そうしたものを踏まえながら、この、出口のない長いトンネルにどう対処するかを一緒に考える、というスタンスで進められていきます。